Series: 四季

私は春が嫌いでございます

外の気温が暖かくなってきました。桜も咲きました。世間が待ちに待った春がやってきました。

私は大好きな冬と大っ嫌いな夏のハザマにあるこの春と言う季節が四季の中で最も嫌いでございます。

徐々に嫌悪が増していく夏は、最悪な季節です

私は夏を、嫌さが増していく4段階に分けて耐え忍びます。

1. 春から夏の節目

私は春が嫌いですが、それは、「春は最も嫌いな夏に徐々に近づいていく季節だから」という、余り春の本質とは関係のない非論理的な理由によります。

つまり私は、気温が最適で、春風の涼しさを肌で感じながら半袖で生活できるようになる春の気候が、必ずしも嫌いではありません。

しかし、東京ではこの春の期間が余りにも短すぎます。「今日は気持ちがいい」と思える日など、大抵は2〜3週間、長くても1ヶ月ぐらいしか続きません。あっという間に蒸し暑さを感じさせる日々が訪れます。

春から夏の節目は、「とうとう夏が来てしまったんだ」という絶望感であふれる時期です。

秋は楽しみ色々の季節です

秋という季節には様々な言葉が冠されます。

例えば「食欲の秋」。食べることが生き甲斐の私にとっても食欲が失せる夏が終わって秋が訪れるのは大変喜ばしいことです。それもただ食欲が回復するだけでなく、食欲を注ぐ食べ物がたくさん出てくるのが秋です。松茸の炊き込みご飯やふぐちり鍋。秋にしか食べられない多数の食べ物を想像しただけで幸せな気分になってしまいます。

ただ食べるだけでは豚になってしまい健康に悪いですので、(運動会とかで)ちゃんと運動すべきが「スポーツの秋」。もっとも、 運動して疲れることが真っ平御免でそもそも運動神経が全くない私にとって、秋とはもっぱらスポーツを観る季節であるので、あまり「スポーツの秋」は食べ過ぎの対策にはなっていないような気がします。

ボストンの冬に慣れると、どうも東京の冬は物足りなくなります

私は毎年冬が待ち遠しくてしょうがないのですが、ただ冬ならいいという訳ではなく、好むのは「冬らしい冬」です。そのような理由から「寒いからこそ冬、雪が積もってこそ冬」が持論である私にとって、2月中に「今日は寒いから嫌だ」などと苦情を言う人は、そもそも冬の本質が分かっていないわからんちんだと思ってしまいます。
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